メンタル改善の指南書として有名な投資本の感想とレビュー、評価を記事にまとめてみました。購入する際の参考にされてみて下さい。
株はメンタルが9割とは?
投資本ランキングで1位に選ばれたこともある一冊です。本のタイトル通り、投資家のメンタルをテーマにした内容になっています。
著者の長田淳司さんはトレーダーで、本の中身はすべて体験談から学んだことのようです。うまく行った話から、失敗した話まで具体的なエピソードが紹介されています。
またメンタルだけではなく、株式投資の心構えや戦略についても記載されています。株価が10倍になるテンバガーの狙い方まで書かれているように幅が広いです。
「株で1億円貯める教科書」と表紙には気になるフレーズが印字されています。個人的にはこの手の宣伝文句はあまり好きではありませんが・・・。
価格は1760円(税込)。2000円以内で買えるので良心的な価格ではないかと思います。あとは内容がよければ言う事なしです。
ここからは実際に読んでみた感じた率直な感想とレビューを書いていきます。
感想とレビュー
まず率直に感じたのは、どこかで読んだことのある内容がほとんどでした。いかにも教科書に出てきそうな投資アドバイスを1冊の本にまとめた印象です。
右も左もわからない投資初心者にとっては勉強になると思います。ただ似たような解説本はこれまでにも数多く出版されていますし、この本じゃなければダメという訳でもありません。
個人的には”メンタル”がテーマの本なので、その部分でもっと深いところまで掘り下げてほしかったなと思います。
例えば「ババを掴んだら躊躇なく損切せよ」との記載がありますが、損切が大切なことはトレーダーならば誰でもわかっています。
「どうすれば損切ができるようになるのか?」
「メンタルを変えていくにはどうすればいいのか?」
本当に知りたいのはその部分であって、教科書通りのアドバイスでは不十分です。メンタルをテーマにした本であれば、もっと深く掘り下げてほしかったと思います。
トレーダーにとってメンタルコントロールは欠かせません。しかしそこが十分に解説されているかどうかという点では疑問が残りました。
総合評価
C (30点:強調点なし)
C評価としました。初心者向けの投資本という以外では、特に強調できる点はありませんでした。タイトルを見て期待していただけに残念な結果でした。
記載されているメンタル改善法についても、教科書通りの投資アドバイスが並んでいるだけで効果はあまり期待できそうにありません。
「株で1億円貯める教科書」のノウハウも曖昧であり、テーマが絞れておらず何を1番伝えたいのかを読み取ることができませんでした。