デイズリッチ2017(225先物シストレソフト)を実戦検証しました。実際に使ってみた率直な感想と評価をレポートします。
デイズリッチ2017とは?
デイズリッチ2017は日経225先物の寄り引けタイプのシストレソフトです。まず前場が始まる前にソフトを起動して売買サインを確認します。
売買サインの確認は簡単にできます。ソフトを起動後にデータ取得ボタンをクリック。あとはサイン生成ボタンを押すだけです。
サインは買い、売り、見送りの3通り。買いもしくは売りの場合には225先物市場が始まる8:45までに注文を入れます。
決済は市場が閉まる15:15です。寄りでエントリー、大引けで決済というシンプルな投資スタイルになります。
デイズリッチは過去にデイズリッチ225、デイズリッチ2015と発売されており、今回がシリーズ3作目となります。開発者はいずれも山本和彦さんです。
デイズリッチ2017は売買サイン判断要素に為替(ドル円)を加えています。そこが前作との大きな違いになっています。
販売ページにはソフト販売前のテスト成績が掲載されています。それがこちらになります。
2011年~2016年まで月間成績がすべてプラスです。シストレを長くやっている立場から言えば、これは危ない!というのが第一印象でした。
シストレには好調期と不調期が必ず存在します。相場は毎日違う動きをするので、毎月プラスと言うのはちょっと考えられません。
そんな疑念を抱きつつも実際に実戦してみました。
デイズリッチ2017実戦検証レビュー
売買サインを出す際に為替を材料に加えたのはよい試みだと思います。気になるのは運用成績ですが、ソフト発売開始後3か月間の月間成績は次の通りでした。
2017年6月 ▲380
2017年7月 +60
2017年8月 ▲240
私はこの時点で運用をストップしました。マイナスが先行している事もそうですが、1番大きな理由はセールスページ掲載の成績とあまりにも違い過ぎるからです。
2011年からの6年間、すべての月でプラス成績です。にもかかわらず実戦ではいきなりの初月負け。3か月目にまた負けと2敗しています。
月間負けなしのソフトが発売後わずか3か月で2敗。このあたりがどうにも信頼できませんし、仮にこれから先成績が挽回したとしてもその不信は消える事はありません。
シストレソフトならばデイズリッチよりもよいソフトが存在します。無理にリスクを取る必要はないという結論です。
総合評価
B- (30点:購入見送り)
Bマイナス評価としました。寄り引けサインを出す際に4本値のほかに為替を組み込んだことで期待していましたが、違いが今一つわかりませんでした。
これまでの「MA~」や「~リッチ」シリーズと似たようなソフトで、成績的にも相変わらずセールスページ掲載の数字とソフト発売後の実運用成績がかけ離れています。
ソフトを売りたいからと言って、意図的にバックテストやフォワードテスト成績をよくするのは個人的に好きではありません。ユーザーにとっては何のメリットもないからです。
このところ山本さんの新作ソフトが毎年のように発売されていますが、どのソフトも安定感を欠いており成績が低迷しています。
いつものパターンでは近いうちに大きなマイナスが来る可能性が高く、現時点での推奨は見送りたいと思います。