FX教材で最も内容が濃いと言われているぷーさん式から、新教材「ぷーさん式スキャルピング閃(せん)」がリリースされました。実際に使ってみた率直な感想をレビューしていきます。
ぷーさん式スキャルピング閃とは?
ぷーさん式スキャルピング閃は、1分足のロウソク足を見ながら小さな利益を積み重ねていくタイプのFX教材です。
開発者のぷーさんこと熊木章人さんは、過去に「輝」「火花」というFX教材をリリースしています。どちらも非常に内容が濃いもので、大ヒットを記録しました。
「閃」はこれまでとは違った1分足スキャルピングの手法です。今までは扱ってこなかった新しいジャンルへの挑戦ということになります。
ぷーさん式と言えば「水平線」が代名詞ですが、今回は市場オープン価格がポイントになります。手法の概要としては市場オープンのタイミングを狙って、勢いの出た方に順張りでついていくというシンプルなものです。
セールスページを見ると、手法の説明が詳しく書かれています。「そこまで書いちゃっていいの?」と心配になるほどです。また他の教材のように過剰な広告や宣伝、煽り等も一切ありません。
このあたりがぷーさんシリーズが長く愛されている理由なのかもしれません。購入者は無期限・無制限サポート付きというのもちょっと考えられないほどのサービスです。
価格は29700円。過去に発売された「輝」や「火花」が11000円でしたので、価格自体は上がってはいます。それでも他のFX教材と比べると明らかに安く良心的と言えそうです。
スキャルピングは私が最も得意としている手法でもあります。「本当に勝てる手法なのか?」という点を重点テーマに実戦検証を行いました。
ぷーさん式スキャルピング閃 実戦検証レビュー
まず手法自体は非常にシンプルで、初心者でもすぐにできるものです。マニュアルには図解付きで詳しいやり方が載っているので、覚えられない事はないと思います。
マニュアルもよくできています。何よりも読み手を意識しているところがすばらしく、購入者が挫折してしまわないように細かいところまで配慮されています。
実戦検証ですが、利確とロスカットの割合を1:1にして同じ値幅にしました。+5pips、+10pipsなど色々な数字で試してみたところトータルで次のような結果となりました。
【のんたん実戦検証】
19勝11敗 勝率63%
(セールスページ)
421勝221敗 勝率65%
ほぼセールスページ通りの成績に落ち着きました。+10、+10、▲10と3回に2回勝てて、+10が利益として残るような感じでした。
これを繰り返していけば、コツコツと利益は積み重なっていきそうです。スキャルピング手法として優位性は証明されたと言ってよいでしょう。
一方で気になった点もありました。
まずはエントリーチャンスの少なさです。ロンドン市場のオープン時(日本時間17時)、ニューヨーク市場のオープン時(日本時間夏は22時、冬は21時)の1日2回しかありません。
効率性は決してよくありません。またこの時間まで待ってエントリーしても、3回に1回はロスカットになります。そのときの心理的なダメージはどうしても気になるところです。
それから勝率もスキャルピングとしては物足りないです。私は常時80%以上をキープしていますし、何十連勝もできるのがスキャルピングのよさでもあります。
利確:ロスカットのリスクリワード1:1に柔軟性をつける、2つ目・3つ目のエントリー手法の開発などまだまだ改善できる余地は大きいと感じました。
おそらくこの開発者の方はスキャルピングよりも、値幅を取るスタイルが向いているのではないかと思います。
総合評価
B (70点:あと一歩)
B評価としました。これだけよくできた教材でB評価を付けるのは私だけかもしれません。実際に他の教材と比較すると完成度が高く、A評価でも問題はないところです。
ただ過去に発売された「輝」「火花」と比べると、やや見劣りするというのが率直な感想です。「ぷーさんはスキャルピングじゃないんだよな~」というのを随所で感じました。
例えるならばホームランを打てる4番バッターがなぜかバットを短く持って、内野安打を狙っているような感覚です。ホームランが狙えるのですから、フルスイングでかっとばせばいいじゃないかと思うわけです。
厳しめの評価を付けましたが、手法の優位性は確実にありますし買う価値は十分にあります。これからスキャルピングを始めてみたい方にもおすすめです。