パターントレード2018(225先物日中寄り引けシストレ)を実戦検証しました。率直な感想と評価を記事にしていきます。
パターントレード2018とは?
パターントレード2018はシステム研究家の上野さんが開発したシストレソフトです。上野さんは毎年のように数多くのシストレソフトをリリースしています。
代表作はザ・オーバーナイトでしょうか。私自身シストレソフトの併用という形で、ポートフォリオに組み込んでいた時期がありました。
またオーバーナイトシステムの作り方という教材も販売されています。様々なロジックを組み合わせて、優位性のあるソフトを生み出すことに力を入れているトレーダーです。
今年もすでにMAVやThanks、BB-Dayといった新しいシリーズのシストレソフトを新たに販売しています。その中で今回は昨年開発されたパターントレード2018を取り上げていきます。
使い方は簡単です。エクセルファイルを開いて前日日中の4本値(始値・高値・安値・終値)を入力するだけで売買サインが表示されます。売買サインには「買い」「売り」「見送り」の3パターンがあります。
トレードはシンプルな日中寄り引けシストレです。朝の寄り付きで新規ポジションを持って、大引けで決済します。技術や経験はまったく関係なく、全員が同じ成績になります。
価格は9900円。シストレソフトとしてはお買い得です。ザオーバーナイトが39800円でしたので、価格は4分の1にまでダウンしています。なぜなのかが気になるところですね。
私はシストレ歴が長いですが、ソフトの評価基準は極めてシンプルです。ソフト発売後の年間成績がどうか?この1点につきます。
注意したいポイントは、バックテストやフォワードテストの成績は一切信じないことです。テスト成績がどれだけよくても、実際の成績がよいとは限りません。
優秀なソフトであれば1年間でマイナス成績にはなりませんし、何年も連続して安定的に稼ぐことができます。パターントレード2018についてもその観点でレビューを書いていきたいと思います。
パターントレード2018 実践検証レビュー
【2018年度6月~12月までの年間成績】
+400
【2019年度1月~6月までの年間成績】
▲1890
率直に言うとかなり厳しい数字です。パターントレード2018を購入するとプチ最適化バージョンというのも付いてきますが、そちらはもっと成績が悪いです。
シストレソフトには好調期と不調期があります。そのため月間成績ではプラスになる月もあれば、マイナスになる月もあるのが当たり前です。
だからこそシストレソフトの成績は年間成績を元に行う必要があります。パターントレード2018の場合、2018年6月に販売してから1年が経ちますがトータルでは▲1000を超えるマイナスとなっています。
資金100万円・ミニ5枚でトレードしているとすれば、資金が半分以下になってしまう計算です。残念ながらシストレソフトとしては落第点です。
現在販売されているシストレソフトも含めて、最近上野さんが開発されたものは成績がよくありません。そのためにソフトが売れなくなり、価格が下がっているのかもしれません。
225先物シストレの先駆者である山本和彦さんにも同じような時期がありました。しかし低迷期を乗り越えて、現在発売されているデイリー2018やデイズリッチ2019は絶好調です。
ザ・オーバーナイトはよいソフトでしたし、実力は確かな開発者だと思います。スランプを抜けて、誰もが認めるようなすばらしいソフトを世に送り出してほしいところです。
総合評価
C (10点・購入価値なし)
C評価としました。1年間運用して▲1000を超える成績ではこの評価も仕方がないところです。
だいぶ前になりますが、上野さんにメールで問い合わせをした時にはとても丁寧な返信を頂きました。お会いしたことはありませんが、きっとすごく真面目で熱心な方なのだと思います。
ただ投資は結果がすべてです。稼げない教材については、感情を抜きにしてシビアに評価する必要があります。なぜならばこれから教材を購入しようとする人は本当の情報を知りたいからです。
現在購入できるシストレソフトの中では、5年連続プラス成績のアルゴス225、年間成績+1500オーバーで絶好調のデイズリッチ2019が突き抜けて優秀です。
パターントレード2018との差は大きく、現時点では比較対象にもならないというのが現実だと思います。上野さんの復活に期待します。